ミニバンのドアタイプ、スライドドアとヒンジドアを実体験にもとづいて比較します。
ファミリー層が使うミニバンにはスライドドアがよいとされています。
自動車雑誌なんかを読むと割とスライドドア推しが多いので、そのように考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
しかし、今こそすべての日本国民に問います。
ヒンジドアの良さも知らずに、やれスライドドアがいいだの、
やれミニバンにはやっぱりスライドドアだの言っている日本人のなんと多いことか。(笑)
実はぼくはヒンジドアタイプのミニバン「オデッセイ」(RB3)を購入して7年以上乗ってきました。
7年前もすでにスライドドアのミニバン全盛期だったにもかかわらずです。
その時期にあえて、ぼくはヒンジドアタイプのオデッセイを選びました。
どうしてヒンジドアを選んだのか?
果たしてヒンジドアの使い勝手はどうだったのか?
詳しく記事内でお伝えしていきますが、
結論から言うと自動車雑誌やネット情報で言われるほどヒンジドアは悪いモノではありませんでした。
むしろ違和感なく今でも使えています。
そこで、今回は7年乗ったからこそ分かったヒンジドアタイプのミニバンはどうなのか?ということについて書いてみたいと思います。
ミニバンにふさわしいのは、やはりスライドドアなのか?
それともヒンジドアなのか?
車選びで悩まれている方の参考になればと思います。
それでは、どうぞ!
ミニバンのスライドドアとヒンジドアを比較して、実際に7年使った上での使い勝手やメリットデメリットをまとめてみます。
子育て中ずっとヒンジドアのミニバンに乗ってたけど、スライドドアの必要性を感じなかった
スライドドアと比べて不便だと感じたことは、ほとんどないです。
自分が購入した車や家族の車がスライドドア車だったことがないので、その評価につながっているかもしれませんが、
ヒンジドアであってもストレス溜まることなくまったく問題なく使ってきました。
スライドドアとの差が出るであろうドアの開閉時ですが、もちろんヒンジドアですから自動で開閉することはありません。
運転席から降りて後席のドアを開閉しに行きますが当たり前だと思えば全く苦にはなりません。
というかスライドドアにせよヒンジドアにせよ、子どもが小さいうちは後席のチャイルドシートに乗せ降ろしする機会が毎回あるので、結局は後部ドアに行くことになります。
そう考えればドアのタイプはあまり重要なことではなかったのかもしれません。
▼チャイルドシートの乗せ降ろしに関してはこちらの記事に詳しく書いています。
今から思い返すとヒンジドアタイプでよかったなと思うのは「子どもの安全をしっかり確認しながらドアを開閉できること」です。
スライドドアだと自動で開閉する機能をつかってしまいがちなところを、「大丈夫?閉めるよ~」と子どもたちとコミュニケーションを取りながら開け閉めできました。
運転席からではなく、確実に確認できたことは大きかったと思いますし、子どもたちもドアを開けるまで車内にいる癖をつけることができ、車から飛び出すということもありませんでした。
また子どもが大きくなった時は乗せ降ろしは関係なくなります。
その時はボディ剛性も高いので快適にドライブができますし、
背が低いのでふらつきが少なく背の高いミニバンより酔いにくいというのもメリットですね。
ヒンジドアのミニバン・オデッセイ(RB3)を選んだ理由は?
家族で使うことを想定していたので、新車購入検討時はもちろんスライドドアも候補に入っていました。
ですので、スライドドアの使い勝手の良さも分かっていました。
それでもヒンジドアタイプのミニバン・オデッセイをなぜ選んだのか?
と言われればそれは「走行性能の良さ」に尽きると思います。
オデッセイは
- ヒンジドアでボディ剛性も高い
- 立体駐車場にも入る全高で低重心
という走りがよくて、家族みんなが乗れるミニバンです。
自動車は背が低ければ重心が下がりますし、風の影響も受けにくくなります。
重心が低いので走行中の安定性が増しますし、特に高速道路ではその効果を発揮します。
実はオデッセイを購入した大きな理由に、この高速安定性があります。
ディーラーでの試乗の際、高速道路を走らせてもらったのですが
レーンチェンジをしてみるとまったくふらつくことなくズバッと決まりました。
それはもう感動レベルで、今でもあの時の感覚は忘れられません。
その時の感動がもとになって低全高でヒンジドアタイプのオデッセイ購入に至りました。
【子育て】スライドドアとヒンジドアで迷っているアナタに読んで欲しいこと
家族の意見もあるし、スライドドアタイプにしようか?
それとも走行性能を求めてヒンジドアタイプにしようか?
…と、迷っている方もいることでしょう。
この記事を読んでいる方はどちらかというと、ヒンジドアタイプにあなたの乗りたい車がありそうです。
そんな方にヒンジドアタイプで長年子育てしてきた筆者がメッセージを送ります。
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思い切ってヒンジドアタイプ選んで大丈夫ですよ!
実際10年以上乗ってきましたが、そこまでスライドドアが羨ましいと思いません。
スライドドアの代わりにすばらしい走行性能や丈夫さを手に入れましたし、使い勝手もそう悪くありません。
後部座席をしめに行く時には子どもをエスコートするようにコミュニケーションをしっかりとれたのもいい思い出になっています。
それに自分の好きな車で楽しく運転できるというのは安全にもつながります。
好きな車であれば肩の力を抜いて運転することもできますからね。
…そういうことで、ヒンジドア思い切って選んじゃって大丈夫ですよ!
ちなみに、今回テレビCMなどでも有名なガリバーのサイトで
ヒンジドアタイプの「オデッセイ」を検索してみましたが、
けっこうお得なものが出てきました。
子育て中っていろいろとお金がかかるので自動車を中古で納得できれば大きな節約になります。
(私は今度買い替えるなら、中古かリースを考えています。)
私の場合は背伸びしてオデッセイを買いましたが、
差額分でカメラや旅行などにももっと費用を回せたな~と今なら思います。
中古でもいい状態のものもあるので、一度検索してみてはいかがでしょうか?
スライドドアとヒンジドアの比較 メリット・デメリット
まずはスライドドアとヒンジドアの比較をしていきます。
一般的に言われている、それぞれのメリット・デメリットは仮に同サイズの車で比較すれば次のようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
スライドドア | 乗り降りしやすい
自動開閉がある 室内が広い車に採用される傾向あり |
ボディが重くなる(燃費、値段に影響) 側面衝突に弱い、脱出できない可能性 長年乗り続けるとガタつきが出る可能性 子供が飛び出る可能性あり
|
ヒンジドア | ボディが軽い(燃費、値段安)
ボディ剛性が高いので側面衝突に強い 長年乗ってもガタつかない | 乗り降りがしにくい
駐車場で隣の車とのスペースがない時にドアを開いて乗り降りしにくい 開け閉めが手間 室内が狭い車に採用される傾向あり |
雑誌などではスライドドアのいいイメージだけスポットライトを浴びますが、
スライドドアとヒンジドア実はそれぞれにメリットデメリットがあることが分かります。
ヒンジドアタイプのミニバンを選ぶべき人は?
ここで、ヒンジドアタイプをおすすめしたい人をまとめておきます。
ヒンジドアタイプをおすすめできる人は次のとおり。
- 子どもの安全性を確保したい人
- 車を10年以上使うという人
- 高速走行時の疲れを軽減したい人、長距離を移動する人
ヒンジドアタイプでは特に目的地についた後の子どもの車内からの飛び出しを防ぐことができます。もちろん、親が後席ドアを開け閉めすることが必要ですが。
また、ヒンジドアタイプではスライドドアに比べてボディ剛性が高くなりガタつきが出ることが少ないので、長年の使用にも耐えやすくなります。
さらに同じくボディ剛性が高くなるという理由から高速安定性が高くなります。
その観点から言えば、高速走行時の疲れを軽減したい人や、長距離を移動する人にヒンジドアタイプをすすめることができます。
とはいえ、高速安定性にはボディサイズやタイヤ、タイヤとタイヤの間隔、重心なども影響してきますので一概にヒンジドアタイプが全て高速安定性が高いとは言えません。
実際のところは試乗して体感して決めるというのがいいでしょう。
ヒンジドアタイプのミニバンを選ぶべきではない人は?
反対にヒンジドアを選ぶべきではない人をまとめておきます。
ヒンジドアを選ぶべきではない人は…
- 運転疲れしない人
- 数年で買い替える人
- 室内空間が広い方がいい人
…となります。
運転疲れしない人であれば、どんなタイプの車であろうと長距離であろうと関係ないと思います。
数年で買い替える人も劣化を体感することがないと思うので、メリットが多いスライドドアの方がいいでしょう。
スライドドアはボックス型のミニバンに多く採用されるため、スライドドアタイプを選ぶと必然的に室内空間が広くなります。
車中泊や子どもの乗せ降ろし、荷物をたくさん運ぶ人、室内空間の快適さを優先させたい人などはスライドドアタイプのミニバンを選ぶといいでしょう。
【子育て】ヒンジドアで10年!スライドドアなしで大丈夫だった理由とは? まとめ
今回は車のドアタイプ、スライドドアとヒンジドアを実体験に基づいて比較してみました。
結論としては室内空間を重視するならスライドドア、走行性能を重視するならヒンジドアとなります。
両方ともメリット・デメリットがありますので、ご自身の家族計画・ライフスタイルや使い方をよく吟味して判断するとよいと思います。
それでは、また!
ひでさんでした!(@tekutekuhidesan)
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