こんにちには!ひでさんです。(@tekutekuhidesan)
日常をほんのりよくする情報を発信しています。
今回は、街で見知らぬ人に声をかけて撮影交渉するテクニックをお伝えします。
▼こちらの記事では、ぼくがストリートポートレートを撮る理由をお伝えしました。
さっそく、実践!…ということで
最近、京都に出掛ける機会があり、数日間滞在してきましたので、せっかくだからと、京都の街中で声かけストリートポートレートを実践してみることにしました。
初めてのことだったので、色々と学びがありました。もし、これから撮りたいと思っている方の参考になればと思います。
- 京都でのストリートポートレート、ロケーションに適した場所がわかる!
- 知らない人への声の掛け方&撮影交渉がわかる!
- 外国人への声の掛け方&撮影交渉がわかる!
今回はドキュメント方式でお伝えしていきます。
全文をお読みいただいたほうが現場の空気感などがより分かると思いますよ。
それでは、どうぞ!
ストリートスナップ知らない人に声かけして撮らせてもらう方法。まずは、下見。
まずは下見ということで、街をぶらつきました。
学生時代はこちらで過ごしているので、だいたいの場所は分かります。
まずは、撮れそうなところをピックアップです!
- 清水寺周辺…観光客、シニア世代も多いイメージ
- 四条通…色んな世代がいる
- 木屋町…昼間は比較的落ち着いた雰囲気
- 鴨川河川敷…カップルが多い、場所も広いし、写真的に背景が遠いので綺麗に撮れそう。
- OPA裏(裏寺町)…おしゃれな若者が多いイメージ
- 祇園白川…柳とかと一緒に撮れればいい感じになりそう。
- 高島屋&マルイ前…信号とかで停まるので、いいんじゃない?
ちなみに、初めてということもあるので、シニア世代だけに限定せず、色んな世代の気になった人にアタックしてみようと思っています。
ストリートスナップ知らない人に声かけして撮らせてもらう方法 撮影開始!
1日目 京都・祇園白川周辺
昼間は用事があるので、勝負は夕方17時ごろから動き出しました。
暗くなってくるので、写真を撮るにはちょっと厳しい時間帯で、暗くなるまでのタイムリミットは1時間というところ。
下見のつもりですが、チャンスがあるかもしれないので、カメラは持っていっています。
まずは、シニアの観光客の方が多そうなイメージのある、清水寺の手前あたりまで行こうかと思っていたのですが、
4月の京都は花見シーズンで、鴨川より東の四条通ですから人が多い!移動だけであまりにも時間がかかるので、八坂さんの前まで行って目的地変更。
そこで、花見小路で舞妓さんを!と思ったのですが、そちらも車と人でそれどころではない感じでした…。
ということで、祇園白川へ!
▼写真を撮りながらうろつきました。
- 車通りもなく、人は多いが幅が広い通りなので撮りやすそう。
- 交渉成功したら写真映えしそうな場所!
- 外国人が多いのと、着物を着ている人がそれなりにいる感じ。
▼ただ、うろうろしてみるも『Advanced Style』や『Over60』みたいな人はなかなかいません。
都会ならいるかもと思っていましたが、時間をかけて探さないと難しそうです…。
でも、せっかく来たのだからと声をかけてみようと思いました。
しかし、いざ、声を掛けようと思うと、なかなか勇気がでません。
それに、よく考えると京都へは名刺を持っていくのを忘れたので、初対面の方に言葉だけで信用してもらわないといけないのも、つらいところ。
声かけ&交渉の心理的ハードルも下がるので、名刺や簡単なポートフォリオなどは、ぜひ持って行った方がいいですね。
そんなこんなで、祇園白川を行ったり来たり。
タイムリミットの日没が迫ります。
そんな中、素敵な服装のシニア世代の女性を見つけました!
これは!と思い、えいやっ!と思い切って声を掛けてみました!!
立ち止まって少し話を聞いてくださいましたが、
あなた何をしている人?
と聞かれちょっと怪しまれている様子。
結局、
いいです。
と断られてしまいました。残念…。
この辺りで日暮れになり、タイムアップ…。
一日目だし、こんなものかな…。
と、言い訳。。。
2日目場所を移動・三条周辺へ
この日も夕方から行動開始。
四条通から上がって、河原町通、蛸薬師通、三条通とみてきました。
蛸薬師通は広いので撮りやすそうですが、若い子(若すぎる子)が多いので、色んな意味で、ちょっと声かけづらいです。
また河原町周辺の南北の道は、新京極、寺町、三条通の一部がアーケードになっています。
アーケードは人が多いのと、屋根の影響で少し暗く光量的に難しいかなという感じです。(昼間ならいいのかも)
…で、見つけたのが、三条通りと寺町通りの交差点。かに道楽の前。
- 屋根がないし、三方から人が来るので色んな人と遭遇しそう。
- 比較的広いので撮影しやすそう。
よし、ここで!と思いましたが…
肝心の声を掛ける勇気がでない。
さらには、三方からの人の流れが出来ていて、めぼしい人に近づくのが難しいことに気づきました。
最終的には、ぼくが反対に外国人から声をかけられ、道を聞かれる始末…。とほほ。
(ばっちり答えましたが!)
2日目で気づいたこと。
たとえば30分と時間を決めて、ダメなら次の場所って感じでやったほうがよさそうです。
途中、休憩をはさんだりしましたが、久しぶりに長距離を歩いたので、疲れました…。
3日目 京都駅前・四条通りで、ようやく成果が!
京都滞在、最終日。
ここで決めなければもう後がありません。
万全を期して、事前にネットで情報を集めました。
▼最終的にとても役に立ったのがこちら。
【ファット.ext】一色卓丸さんといく!原宿ストリートポートレイト&スナップ講座!(1/2)” site=”東京カメラ部Staff Blog”]…というブログがあったのですが、現在はアクセスできません。。。
ストリートポートレート初心者がベテランの先生に教えてもらいながら、写真を撮るという講座のもので、コツが満載な記事でした。
▼講師はこちらの本を出されている方です。
特に外国人への声の掛け方が参考になりました。
情報集めと同時に、パソコンで簡易的な名刺を作成し、掲載予定のホームページ(今ご覧頂いている『ひでさんぽ』)のアドレスなどを載せました。
これで、なんとか信用してもらえるのではと思います。
この日はお昼前から動けましたが、帰宅時間もあるので、そんなに時間がありません。3時間ほどというところでしょうか。
まずは、京都駅前でチャレンジです。
1人目
一人目は若い女性。
街で見かけた素敵な方をお撮りしているのですが。一枚いかがですか?
とお声がけ。
しかし、手を横に振って
い、いいです。
と、断られてしましました。
2人目
二人目は人を待っていたシニア世代の女性。
しかも、「Advanced style」の写真集に出てくる方たちのように雰囲気のある方です。
これは!!と思い、
こんにちは!写真を撮っているのですが、よろしければ
と声を掛けました。
まぁ!いいですよ。
…と、なんとすぐにOK!
やったーー!
こんな、おばあちゃんでいいの?
とおっしゃる女性。いえいえ、とても素敵ですよ。
数枚お撮りして、簡易名刺を渡し、お写真を送る約束をしました。
初成功です!やりました!!
▼実際の写真はこちら
成功すると、とても嬉しいです。
調子が出てきて、よし次!という気分です。
3人目
3人目は写真を撮っている外国人にアタック!
これは、いわゆるカメラで通じ合おう作戦です。
写真を撮っている人なら、そのあたり寛容なんじゃないかと思ったわけです。
この作戦がばっちり当たりました。
調べたサイトの情報を参考に、
May I take your photograph?
My photograph?
Yes!
というやりとり。
フレンドリーな感じでOKのよう。
ところが、何やら少し向こうを指して言っています。
My wife…
どうやら日本人の奥さんがおられる模様。
近くにきてくださった奥様にも説明して、一緒にパチリ。
簡易名刺を渡しました。
▼実際の写真はこちら。
ちなみに、ぼくの英語力は大したことないです。
わからない単語もたくさんありますし。
ただ、環境として最近少しだけ外国人の方と関わるようになったのと、
京都の外国人の多さに言葉の壁がどうでもよくなってきて、言語に対する心理的ハードルが以前より下がったので、比較的話しかけられるようになりました。
さて、話を戻します。
2日間だめだめだったので、続けざまに成功して、
ようやく調子が出てきた!
とテンションが上がってきましたが、
ここで、無情にも雨が…。
うーん、ストリートポートレート、なかなか難しいです。
でも、やってみて分かることはたくさん。
この感覚は面白いですね。
場所を移動
雨宿りついでに、昼食休憩を挟み、
新幹線の時間も迫ってるし、移動したら時間がないよな…。京都駅近くで撮りたいけど、雨がずっと降ってるし…。
と、考えたあげく結局移動を選択。
地下鉄に乗り、雨でも大丈夫なアーケードのある四条通へ行くことに。
アーケードは暗いと言いましたが、四条通は車道側が半分開いているようなものなので、割と光量的にはいい感じです。
それと、歩道が広くなった関係もあり、その部分に出てもらえれば綺麗に写真が撮れる可能性があります。
(ただ、今回は雨なので難しいですが…。)
4人目~
素敵な人を探しながら、烏丸四条から東へ。寺町までぐらいまで歩きました。
大丸前はやはりデパートの利用者が多いためか、おしゃれなシニア層が多い感じでした。
途中、何人か声を掛けましたが断られます。
心理的ダメージは依然大きいですが、少し慣れてきました。
?人目
信号待ちで、洋服をパステルカラーで合わせた素敵な外国人夫婦に声をかけました。
Excuse me.May I take your photograph?
と、ここまでは同じだったのですが…
Why?
と、聞かれてしまいました。ただ、これも、参考サイトに書かれてあったので、
I study photograph.
と答えると、笑顔で
OK.OK!
とおっしゃってくれました。
そして、夫婦そろってカシャ。
▼実際の写真はこちら
この後も数人声を掛けましたが、断られ、タイムアップ!
四条通は印象として、目的地が遠い人やデパート、路面店へ移動する人が多い感じなので、(ぼくも学生当時そうでしたが)
歩くスピードが速く、それなりに人通りも多いのでちょっと難易度が高い感じがします。
ストリートスナップポートレート知らない人に声かけして撮らせてもらう方法 まとめ
はい、ということで、結果。
10組以上、声を掛けましたが、結果3組となりました。
初めてにしては上出来かもと思っておきます。(自分で自分をほめたい!)
▼ストリートでポートレートを撮らせてもらうためのポイントを整理します。
- 身だしなみには気をつける。
- 名刺やポートフォリオを持っていく。
- ある程度広い場所を選んで拠点にする。
- 30分ほどやってだめなら、あきらめる。
- 外国人にも思い切って声をかけてみる。
- カメラを持っている人に声をかけてみる。
- 失礼のないように、行動する。
- 何よりも一歩踏み出す勇気を!
- 心が折れたら休息を。
という感じですね。
絶対的なコツは、勇気を出すこと。
声をかけないことには何も始まりません。
また、こちらの勝手な思いで声をかけているので、ダメそうと思ったら迷惑にならないように、すぐに引くことです。お礼を伝えることも忘れずに。
そして、断られると心にダメージを負いますが、ダメもともと。
休息して心のエネルギーをチャージして再チャレンジしましょう。
焦らずにやるのもポイントです。
後日談!
初めてOKを出していただいた奥様に写真をお送りして少しメッセージのやりとりをしました。
その時に分かったことですが、ご出身がぼくの住まいと割と近いという共通点があり、つながるものだなぁと感じました。
ストリートポートレートの副産物。思わぬプレゼントでした。
お送りした写真も喜んでいただいたので、大変うれしかったです。
こんな感じで、はじめてのストリートポートレートは終わりましたが、またどこかでぼちぼちやっていきたいと思っています。
というのも、写真を撮るということだけでなく、コミュニケーションとしてもストリートポートレートは面白いなと感じたから。
もし、どこかで見かけたら声を掛けてみてくださいね。
それでは、また!ひでさんでした!
フォトスポット周辺を拠点にして動くのもおすすめです。
今回ストリートスナップ・ポートレートで使用した機材
▼神レンズと言われるCANON EF50mm 1.8STMの単焦点レンズを使用しています。
▼今回の撮影では、CANON EOS KISS X4を使っています。最新機種をチェック!
コメント