だるい。体が動かない…。
動きたいのにどうにも動けない。
…というのは、数年前からのぼくの体調不良の様子。
高いお金を出して、人間ドックにかかるも根本的な原因は分からず…。
検査結果の数値に現れるわけでもないので、「弱いんだから」と、家族にも理解してもらえず。
自分自身でも健康だったころの自分と比べる。
それは、地獄の日々でした。
いったいぼくの体はどうしたんだろう?と思い悩む日々。
しかし、最近ようやく一つの答えにたどり着きました。
それは、自律神経の乱れが原因だったのです。
それに気づくことができた本を、みなさんにも読んでいただきたいと思い紹介します。
目次
ぼくの自律神経の乱れはこんな感じでした。
自律神経の乱れに最初に気づいたのは旅行先でのことでした。
買い物をしている時に、一人で子どものベビーカーを押していると突然世界がぐるぐると回り出しました。
おかしいと思い、子どもを連れ、体を引きずりながら、なんとか近くの病院へ駆け込み検査をしてもらうも、特におかしいところはなく…。
という出来事が最初の体験でした。
その後、自宅へ帰っても寝込む日々が続き、しばらくは仕事もできませんでした。
もしかしたらこのまま死んでしまうのかもとも思いました。
当時は次のような症状がでました。
- 階段でふらふらする。
- 体が動かない日がある。
- 息苦しくなる。
- 日中、強い眠気が出る。
- 緊張すると、血の気が引いて倒れそうになる。
- 疲れやすくなり、電池が切れたようになる。
- 映画館で気分が悪くなり、映画が楽しめない。
- お酒が弱くなった。
はっきり言って、めちゃくちゃつらかった…。
なんとか、だましだまし数年間を歩んできましたが、だんだんと心がすり減ってきているのが手に取るように分かりました。
いつまで続くのか。
このまま付き合っていくしかないのか。
そんな折、「そういえば健康系の本を買っていたな」と思い出し、取り出して読んでみました。
それが転機になりました。
その本がこちら。
そこにはぼくの体調を改善するとても大事なことが書かれてあったのです。
小林先生の本「あきらめる健康法」には何が書かれている?
本書には大きく2つのことが書かれてあります。それは…
- 「あきらめる」考え方
- 自律神経を整える具体的実践メソッド
…です。
さしずめ、座学と実践というところでしょうか。
事例を交えながら論理的に「あきらめる」ことを身につけていくことがひとつ。
日常のちょっとしたタイミングで体を動かして自律神経を整えていく方法がひとつです。
この2つが書かれているおかげで自律神経の重要さを理解しながら、実際に乱れを改善する方向へ歩んでいくことができました。
そもそも自律神経とは何?
この本を書かれているのは、順天堂大学医学部教授であり、自律神経研究の第一人者である、小林弘幸医師。
自律神経とは、交感神経と副交感神経からなるもので本書によると…
血液循環、呼吸、消化吸収、排泄、免疫、代謝、内分泌などは、すべて恒常性を維持するためのシステムで、そのすべてに自律神経が深く関わっています。
自律神経は、私たちの生命活動を24時間365日休むことなく、縁の下で支えてくれる大切なシステムなのです。
p.8
…というほど、大切な神経になります。
これが乱れることで様々な症状があらわれてくるのです。
自律神経の乱れは男性30代、女性40代が要注意!
この本を読んでとっても思い当たる節があったのが次の部分。
自律神経でもっとも大切なのは、交感神経と副交感神経のバランスですが、日々、たくさんのストレスの中で生きている私たちは、交感神経が優位になっています。
(中略)
しかし、男性は30歳、女性は40歳を境として、副交感神経の働きがガクンと下がるため、ほうっておくと自律神経のバランスが乱れたまま、つまり、交感神経が高く副交感神経が低い状態になったまま、なかなかリカバリーされません。
p.10
ぼくが調子悪くなったのも30代。
年齢だからというよりも、年齢により自律神経が乱れたことが原因なのかもしれません。
▼症状が気になる方はこちらのサイトでチェックしてみよう!>>>自律神経の乱れ セルフチェック(タケダ健康サイト)
この自律神経のバランスを整えて健康になっていこうというのが、本書の目的です。
では、どうやって整えるのか?
それには「あきらめる」ということが鍵になってきます。
あきらめることで自律神経のバランスを整える
本書の多くのページを使って書かれてあったのは「あきらめる」ということ。
ただし、ネガティブにではなくポジティブにあきらめるということでした。
ほとんどの人が、「あきらめる」というと、物事を途中で投げ出してやめてしまうこと、つまり「ギブアップ」することだと思っています。
しかし、そうではありません。本書で詳しくふれますが、「あきらめる」というのは心のリセットであり、新しいステージへ上るための登竜門なのです。
p.6 はじめに~すべてはあきらめることから始まる~ より
「あきらめる」ことが自律神経を整えていくとにつながると書かれてあります。
また、「あきらめる」は「諦める」ではなく、「明らめる」でもあります。
「明らめる」とは、物事を明らかにするということです。
物事を明らかにみれば、おのずと、どうすればいいかが見えてきます。あとは、前に向かって進んでいくだけです。
物事を明らかにして「あきらめる」と、心は落ち着き、自律神経のバランスが安定してくるのです。
p.6
そして、驚いたのは自律神経がコントロールできるということ。
実は、自律神経の研究をしてきたなかで、私は自律神経を自分の意志でコントロールする方法を見出しました。
自律神経を自分の意志で動かすことはできなくても、自分の意志で何かをすることで、自律神経のバランスを整える方法があるのです。
p.11
自律神経そのものを操作するのではなく、「何かをすること」で、自律神経のバランスを整えていく方法があるとのことでした。
自律神経の専門家・小林先生の「あきらめる健康法」実践してみて
本書の内容を元に一ヵ月ほど実践してみました。
特に呼吸と姿勢に気を付けて生活をしました。
結果…
以前の状態に戻ったわけではありませんが、ここ数年のうちでとても調子がいいです!
実感としては…
- だるさを感じることが少なくなった。
- 息苦しさがましになった
- 緊張する場面でも多少コントロールできるようになった。
- 気力が少しずつ湧いてきた。
- 未来に希望を持てるようになった。
こんなことはなかったので、とても嬉しく感じています。
ほんとうに、良かった…。(泣)
自律神経の専門家・小林先生の本「あきらめる健康法」まとめ
30代、40代というのは子育て世代です。
大きく生活リズムも変わってくることで、体にも様々な影響が出てきます。
個人差はあると思いますが、もし調子がおかしいと感じている方、長年悩んでいる方はこの本を読んでみて、一度試してみることをおすすめします。
また、文字を読むのがつらいという方、時間がないという方は、分かりやすくまとまった小林先生が出てくる漫画版『まんがでわかる 自律神経の整え方』があります。
メソッドの内容はほぼ同じですので、効率的に取り入れたいという方はこちらをおすすめします。
よければ、本の感想や実践後のことを聞かせてくださいね。
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